Kotlinを使ってアプリなどを開発するには、基本機能がまとまったフレームワークと呼ばれるソフトウェアが使用されます。フレームワークを使うことによって、通常なら数百行ものコードを記述しなければならないところ、数十行程度に短縮できるのがメリットです。
なお、Kotlin用のフレームワークにはいくつかありますが、種類を問わずフレームワークと呼ばれるにはいくつか満たすべき条件があります。個々の条件はともかく、それらの条件を満たすように作られているため、誰でも理解しやすくなっていることを覚えておきましょう。また、多くの人に利用されることを前提に開発されているため、フレームワークはバグが事前に解消されているというメリットもあります。したがって、フレームワークを使って開発すると、開発したものにもバグが通常より少なくなることが期待できるのです。
Kotlinのフレームワークには、Androidアプリやサーバーサイド用など用途によって種類が分かれます。また、フレームワークの問題を解決するために作られたフレームワーク用のフレームワークも存在するというように、一口にフレームワークとまとめてもその内容は多種多様です。したがって、Kotlin用のフレームワークを選ぶ場合、Kotlinで何を開発したいのかという目的を明らかにして、その目的に最適なフレームワークを選ぶ必要があります。Kotlin用のフレームワークの例をいくつか挙げると、「Spring Boot」、「wasabi」、「Jooby」、「Ktor」などが有名です。